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横瀬研究室では、より良き地球の未来を求めて、海洋の理解に挑みます。

熊本大学大学院自然科学研究科地球環境科学講座 
担当 横瀬久芳(海洋火山学)

船酔い対策(横瀬流)SEASICK         

船酔いと戦わないための鉄則

     

 900トン近い船、でも、そこは外洋!
 時として、大きな波が我々の行く手を阻み、有明海のようなお池でのんびりクルージングとは行かないことも多々あります。そんな時は、自然の凄さを味わえるまたとないチャンスです。水産関係者や海洋系大学に在籍している、あるいは、したことのある人以外、一般人は、一生涯体験することのない地球の躍動感です。
 ”言いたいことは理解できるけど、船酔いが心配で”という人は、普通です。私も昔(今も)そうでした。海上に15m以上の風が吹くと、波が育っちゃって、ベットから出れなくなります。ある研究者に、”船酔いがあるから大変です”と言ったら、若い証拠だから気にしなくていいよ、 年をとると、三半規管が鈍くなって酔わなくなるから、それまでの我慢!
   ははは。。。。(何の解決策にもならないと思ったものです)
 そこで、乗船する皆さんにアドバイスです。


鉄則を読んでおこう

鉄則1. 腹八分目
どうゆう訳か、船に軽く揺られるとお腹がすいてきます。平地にいる感覚で、食べちゃうと、結構食べてしまいます。平地にいても食べ過ぎたら気持ち悪くなりますよね。それと一緒で、食事量をちゃんと管理しましょう。”やばいな”と少しでも感じたら、食事は抜いて、水の補給にとどめましょう。 お腹がすいている状態の時に、船酔いした経験は僕にはありません。船酔いしない人は、ガンガン食べて、太って帰りましょう。長崎丸のご飯は、美味しいですから食が進みますよ。フルーツやゼリーなどのデザートも出ますし、時には、とってもやわらかいステーキが夕食に出たりします。船酔いで部屋から出てこれない人の分まで食べちゃいましょう
   
鉄則2.船酔いする前に薬に頼ろう 
結構、どこまで耐えられるか限界に挑戦したがる人がいますが、素直に酔い止め薬を飲むこと   を薦めます。それも、乗船前に飲んでおいたほうがいいでしょうね。薬が切れる時期が来ても全然へっちゃらなら、それいごは服用しなくても平気です。ただ、海況が悪くなりそうなときは、酔い止め薬を飲んでおくこと薦めます。一回、気持ち悪くなると気分が滅入って、さらに気持ち悪くなります。お薦めは、アネロン。 不安がある人は、必ず準備しましょう。
鉄則3.体調管理
体調が優れないときは、体の節々が敏感になり、ちょっとしたことで吐き気につながります。乗船前に、体調を万全にしましょう。長崎丸は、喫煙箇所が限定されているので、たばこの煙で気持ち悪くなることはありません。昔のフェリーなどは、たばこの匂いとオイルの匂いと吐瀉物の匂いが混ざり合って、ただでさえ気持ち悪い時に、最後の止めが刺されたものでした。
鉄則4.気持ち悪い時は、無理して食べない
ひとたび船酔い状態に陥ると、気持ち悪くて、何も食べたくなくなります。そんな時、多くの人は、”少しでも食べないと体に悪いから”とか”胃袋に食べ物入れておいたほうが酔わないから”とか言いますが、こんなことして改善されたことは一度もありませんでした。長期間の遠洋航海ならいざ知らず、二日もすれば陸に戻れるのだから、食べなくても、衰弱はしません。むしろ、無理して食べて、またもどして、の繰り返しをしたほうが、心と体が折れてしまいます。こんな時は、ダイエットと割り切って、食べないで過ごしましょう。そのうち体が順応して、食欲が出てきます。<B> </B>ただ、胃が空になると胃酸が多量に出て胃を過度に刺激してしまう人は、牛乳を乗船前に準備し、冷蔵庫に保管しましょう

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